摂食障害の診断基準

摂食障害の種類や原因を色々見てきましたが、
本当に摂食障害なのか素人にはわからない部分もありますよね。

食欲が止まらなくて過食症かな?と思ってもそうじゃなかったり、
逆に少食なだけ?と思っていても実は拒食症だったなんてこともあるでしょう。

さて、摂食障害の診断基準はどこにあるのでしょうか?
自分でおかしいな?と思ったらまずはセルフチェックをしてみるのもいいでしょう。
本人が大丈夫と言っても、異常が視られた場合には、代わりに家族がチェックをしましょう。

拒食症と過食症にわけたセルフチェックリスト

5つ以上当てはまったら、早めの受診をおすすめします。

拒食症

  1. よく立ちくらみする。
  2. 一日に何度も体重計にのる。
  3. 体重の増減にこだわる。
  4. まわりにはやせていると言われるが、自分では太っていると思い込んでいる。
  5. 食事のペースが遅い。よく残す。
  6. 食べ物のカロリーをよく知っている。
  7. ローカロリーのものばかり食べる。
  8. やせてきたのに別に何の病気も見当たらない。
  9. とても元気に動き回り、よく運動する。

過食症(過食嘔吐)

  1. いつも食べ物のことばかり話題にする。
  2. たくさん食べているのにもかかわらず、太らない。
  3. 食べたあと、必ず何時間もトイレにこもっている。
  4. 食べ出すと止まらない」とか「食べ出したら止めて」などと言う。
  5. 食べたあとに、ふさぎこんでしまう。
  6. 「ケーキは○○店のじゃないと」などというこだわりがある。
  7. 自分を嫌う。
  8. 「迷惑かけてごめんなさい」とよく言う。
  9. 完璧主義者である。
  10. 自分をおさえ、まわりに合わせようとする傾向が強い。

拒食症の方に現れる症状

※拒食症(神経性無食欲症)

  1. 年齢と身長に対する正常体重の最低限、またはそれ以上を維持することの拒否
    (例:期待される体重の85%以下の体重が続くような体重減少;または成長期間中に期待される体重増加がなく、期待される体重の85%以下になる)
  2. 体重が不足している場合でも、体重が増えること、または肥満することに対する強い恐怖。
  3. 自分の体重または体形の感じ方の障害、自己評価に対する体重や体形の過剰な影響、または現在の低体重の重大さの否認。
  4. 初潮後の女性の場合は、無月経、すなわち月経周期が連続して少なくとも3回欠如する(エストロゲンなどのホルモン投与後のみ月経が起きている場合、その女性は無月経とみなされる)

過食症(過食嘔吐)の方に現れる症状

※過食症(神経性大食症)

  1. 1.むちゃ食いのエピソードの繰り返し。むちゃ食いのエピソードは以下の2つによって特徴付けられる。
    (1) 他とはっきり区別される時間帯に(例:1日の何時でも2時間以内)ほとんどの人が同じような時間帯に同じような環境で食べる量よりも明らかに多い食物を食べること。
    (2) そのエピソードの期間では、食べることを制御できないという感覚(例:食べるのをやめることができない、または、何を、どれほど多く、食べているかを制御できないという感じ)
  2. 体重の増加を防ぐために不適切な代償行動を繰り返す。例えば、自己誘発性嘔吐;下痢、利尿剤、浣腸、またはその他の薬剤の誤った使用;絶食;過剰な運動
  3. むちゃ食いおよび不適切な代償行動はともに、平均して、少なくとも3ヶ月にわたって週2回起こっている。
  4. 自己評価は、体形および体重の影響を過剰に受けている。
  5. 障害は、神経性無食欲症のエピソード期間中にのみ起こるものではない。