摂食障害で苦しい時、苦しさをごまかそうとお酒を飲む人がいますが、これは摂食障害が治るわけではまったくなく、さらにアルコール依存症になるとさらに苦しむことになりますので絶対にやめましょう。
お酒でごまかしても摂食障害が治るわけではない
お酒を飲むと頭がぼーっとしていい気分になり一時的に寝れたりすることもありますがこれはあくまで一時的なことで酔いがさめるとその反動でさらに気持ちが落ち込んでしまい悪化する可能性もあります。
摂食障害の人はアルコール依存になりやすい
摂食障害の人は心の病気を持っている人が多く、お酒の酔いが覚めた後に反動で苦しくなり、それをごまかそうとさらにお酒を飲んでしまい最終的には常にお酒を飲んでいないと我慢できなくなりいつの間にか依存症になってしまいます。
アルコール依存症は周りにすごく迷惑をかけてしまう
依存症になると自分でお酒を飲む量を制御できなくなり、泥酔してしまう場合がほとんどです。
泥酔状態になると記憶も曖昧になり攻撃的になったり、もともと鬱の症状がある人の場合は自殺願望が出てきたり自分では制御できなくなり、周りがいくら抑えようとしても暴れてしまったりするなど酔いが醒めるまではどうすることもできなくなってしまいます。
アルコールが抜けた後の禁断症状
酔いが覚めると禁断症状と呼ばれる手足の震えやお酒がないと不安になったり睡眠障害など鬱と似た症状が現れます。
これを鬱などと勘違いしてしまう場合も多く、アルコールの問題と認識できない場合があります。
依存症になってしまった多くの場合、どうしてもお酒が欲しくなってしまい自分の力で治すのは困難になってしまいますので入院して強制的にお酒を抜きアルコール依存症についての認識を高めるような治すための治療が必要になります。
薬とアルコールによる肝臓への大きな負担!命の危険も!
アルコールは肝臓で処理するため肝臓への負担が大きいことはご存知の方も多いですが、鬱の薬である抗うつ剤や睡眠導入薬なども肝臓への負担が大きく、薬を飲んでいる人がアルコールを飲むと肝臓への負担が凄く、すぐに肝臓が悪くなってしまいます。
肝臓への負担が大きいと肝硬変やガンなどになってしまう可能性が非常に高く、気づいたころには取り返しのつかないことになりかねない非常に怖い事態になってしまいますので、特に薬を飲んでる人は絶対に飲まないようにしてください。
アルコール依存症の治し方
アルコール依存症初期の段階の場合、ただアルコールを我慢することで比較的簡単に治すことができます。
ですが、アルコール依存症が進行した場合は、常にお酒を飲んで泥酔・酩酊状態になっている場合は、正確な判断ができない状態で自分でも知らない間にお酒を飲んだり、記憶も曖昧になってしまいます。
また、そこまでいくとお酒が体から抜けてくると禁断症状と呼ばれる様々な症状が出てきますので禁断症状に対する恐怖から再度飲んでしまうという繰り返しになってしまいます。
このような状態になると一番有効な治療方法は入院になります。
アルコール依存症の病院で入院し、強制的に断酒しながらアルコールの危険について学んだり、依存症の患者同士で話し合い、客観的に依存症の方を見ることによりきちんとアルコールの危険について認識していくことでアルコール依存症を治すことになります。
自分で病院に行くことが出来ない状態であれば、家族であれば強制的に入院させることが可能です。
特に摂食障害や鬱等で睡眠薬などの薬を飲んでいる人の場合はアルコールと薬による肝臓への負担が凄く、気付かずそのまま飲み続けていると確実に危険な状態になりますので、依存症が自分で治せないと感じた段階でなるべく早めに自分で病院に通うようにしましょう。
私の摂食障害のときになったアルコール依存症の経験談
私は過食嘔吐から鬱になり不眠症になってしまったときにお酒を飲んで寝るようになってしまいました。
最初はアルコールに対して危険だという認識はなく飲んで酔えば寝れたので毎日のように飲むようになってしまいました。
飲んで酔い潰れているときは過食嘔吐のつらさを忘れてしまえるし鬱で家族と喋ることもできなくなってきていたのですが、お酒で酔うと喋れる気がして一時的に気が楽になったような気がしていました。
ですが、それは最初だけでお酒が抜けた後は反動でいつも以上にしんどくなり、酔い潰れて知らないうちに寝る不規則な睡眠時間により夕方に起きたりしたときは夜になってももちろん寝れませんが、不眠症が嫌という考えがあったのでなんとかして寝ないとという考えになってしまい、アルコールだけでなく睡眠薬も併用してしまうようになりました。
睡眠薬はとても肝臓に負担のかかる薬で、アルコールも同時に飲むとおかしな行動をとるくらい泥酔してしまうようになりました。
そのときに何度もリストカットをしてしまったり、一度睡眠薬を大量に飲む自殺未遂をしてしまったことがあります。
そんな状態になるとわけもわからず叫んで泣いて暴言を吐いて暴れるので家族はどうしようもなく、私の酔いが醒めるまで暴言を聞き続け、暴れたらなだめてを繰り返すしかなく、毎回朝までそばにいるしかなく仕事もいけなかったものすごく迷惑をかけました。悩みやすい姉は私のせいで精神科に通うようになったりと家族のほうがおかしくなってしまうんじゃないかというほどどうしようもない状況にまでなりました。
私は暴れた次の日には記憶は曖昧で、リストカットの傷をみては毎回後悔していました。
一度家族に危害を加えたり手に負えない状況になり、精神科の隔離施設へ強制的に入院させられたこともあります。
みなさんに伝えたいことはアルコール依存症になってしまうと自分だけでなく周りへの負担も凄いということと、なにより、根本的な原因である鬱や摂食障害は一切良くならないことを知ってほしいです。
摂食障害だけでなくアルコール依存症も治さないといけなくなるだけです。
また、私もそうでしたが鬱の人が泥酔状況になると自殺願望が強くなり、とても危険です。
酔いが覚めると後悔するだけで何も解決には繋がらないということをどうか知っていてください。
アルコールはとても怖い飲み物です。